キミの隣へ
1-Cへ帰ろうと振り向いた時2年生っぽい男子が2、3人ほどドタバタと走ってきた。
通り過ぎたと思ったら後から青い物がとんできた。
ばふっ。
「あぶなっ!」
ギリギリで青いのは床へへなへなと落ちる。
あたしはまるで汚いもののようにつまんだ。
「…………タ…オル?」
青に白い字で[桃中サッカー部]と書いてあった。
「名前は?書いてないの?」
「名前?……あった! えっとね、HASHIMOTO TATSUYA………はしもとたつや」
「う~ん。もう時間ないから、中休みにしよっか」
「そぉだね」
あたしと彩弥は駆け足でC組へ戻った。