キミの隣へ
今日から龍哉先輩のこと好きになんなきゃいけないし、お姉ちゃんなんか機嫌悪いし……そういえば数学の課題もやってないし!!
色んなモヤモヤを抱えながらも重たい足を上げ外へ出る。
もう、ホントに最悪、無理、タイミング悪すぎ。
そっちもそう思うでしょ?
雄輔…。
「よう、…あのさ!」
「優歌!一緒に学校行こーぜ」
雄輔の言葉と姿をさえぎって目の前に現れたのはあたしがこれから好きになる人だった。
「おはようございます!行きますっ」