キミの隣へ
咲ちゃんは苦笑いをする。
「まぁどーでもいいけどゆっかなにやってんの?遠くから見てると[うろうろしてるただの変人]だょ」
「違うって咲ちゃん。この人さがしてんの。知らない?」
例の青いタオルを咲ちゃんに向けて見せる。
「HASHIMOTO TATSUYA?………あぁ橋本龍哉ね知ってるよ。うちのクラスだもん。おいで」
咲ちゃんはあたしを手招きした。
それにヒョコヒョコついてくあたし。
「橋本~!! タオル届けてくれたよ!」
生徒のたくさんいる教室から1人の男子がこっちへ向かって走ってきた。
あれが橋本龍哉か。
カッコいいけど好きなタイプじゃないや。
「すんませんっ、ありがとございましたっ!」