キミの隣へ



頭をさげる橋本龍哉。




しばらくして頭をあげた橋本龍哉が、



「君、クラスと名前は?」




と聞いてきた。




「私……ですか?」



笑顔でうなずく橋本龍哉。


「1-Cの…宮石優歌です」


「俺は、見りゃわかるけど2-D。の!橋本龍哉よろしく優歌ちゃん」



「よろしくお願いします……っと?」



なんて言えばいいんだろ。橋本先輩?龍哉先輩?



「あ、俺のことは龍哉でいいから。“先輩”とかいらねぇよ」



いや無理でしょ。


いきなり呼び捨てなんて…。




< 18 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop