キミの隣へ
今、キミの話で本当の気持ちを知ったよ。
「俺、ずっと宮石に嫌われたと思ってた。…龍哉先輩と仲良く喋ってたりしてさ、そんな時に田瀬から告られてさ、宮石が振り向いてくれないならいいやって思っちまったんだよ…。宮石といる方が何倍も楽しかった。告られた時だって嬉しかった、OKしたかった…でも俺には宮石と付き合う資格なんてないって思い知らされた、龍哉先輩のが幸せに出来るって、龍哉先輩と付き合うなら忘れられるって思った…」
そこまで話すと雄輔が途端に天井を見上げた。
あたしはただうつむくしかなくて…。
「……甘かったんだよな、考えが…。宮石のこと頭から離れねぇんだよ。今何してんだろ?龍哉先輩といるのか?って気づいたら田瀬が隣にいるのも忘れてた…」