レイコーン
「…あの爺。なんであんなに動けるんだ?」
剣を持ったままクロガネルを見つめ
ニコスはそう呟いた。
クロガネルはその場から動かず、雨に打たれ何やら呟いている。
「…コーーース!」
「…?」
何かが聞こえた気がしてニコスは声の方を見た。
黒フードの男のそばにはマールがいる。
その瞬間、近くで声が聞こえた。
「憎い。」
「え?」
振り返った瞬間目の前にいたのは
全身黒色に染められ目が金色に光るクロガネルだった。
クロガネルは思いっきり振りかぶりニコスに襲い掛かる。
「おわっ!」
ニコスは雨の当たらないアリーナの端の方にまで飛ばされた。
その様子は空の映像に鮮明に表れていた。マールは言葉も出ない。
ニコスが飛ばされると同時に、
大きな地響きがなった。
倒れこむスカルドラゴン。
それと同時にその体は砕け散ちり、黒い液体が飛び舞った。
飛び散る液は空にまで及び、闘技場上空に浮かぶ水辺を漆黒に変えた。
止まることを知らない黒き液体は
闘技場に倒れている兵士たちにまで巻き込み
彼らの姿も黒く、黒く染めていく。
「うぉおぉぉお!?」
「お。王様?」
その魔の手はついに、王にまで及んだ。
「兵士たちは、もらって行くぞ」
黒フードの男がマールに言う。
「え?」
その者が悪い者だと理解できるのに動けなかった。
止めなきゃと理解できるのに金縛りにあったように体が動かない。
「奴らはポーンってところだな。」
剣を持ったままクロガネルを見つめ
ニコスはそう呟いた。
クロガネルはその場から動かず、雨に打たれ何やら呟いている。
「…コーーース!」
「…?」
何かが聞こえた気がしてニコスは声の方を見た。
黒フードの男のそばにはマールがいる。
その瞬間、近くで声が聞こえた。
「憎い。」
「え?」
振り返った瞬間目の前にいたのは
全身黒色に染められ目が金色に光るクロガネルだった。
クロガネルは思いっきり振りかぶりニコスに襲い掛かる。
「おわっ!」
ニコスは雨の当たらないアリーナの端の方にまで飛ばされた。
その様子は空の映像に鮮明に表れていた。マールは言葉も出ない。
ニコスが飛ばされると同時に、
大きな地響きがなった。
倒れこむスカルドラゴン。
それと同時にその体は砕け散ちり、黒い液体が飛び舞った。
飛び散る液は空にまで及び、闘技場上空に浮かぶ水辺を漆黒に変えた。
止まることを知らない黒き液体は
闘技場に倒れている兵士たちにまで巻き込み
彼らの姿も黒く、黒く染めていく。
「うぉおぉぉお!?」
「お。王様?」
その魔の手はついに、王にまで及んだ。
「兵士たちは、もらって行くぞ」
黒フードの男がマールに言う。
「え?」
その者が悪い者だと理解できるのに動けなかった。
止めなきゃと理解できるのに金縛りにあったように体が動かない。
「奴らはポーンってところだな。」