レイコーン
ジーニーがスピードを上げても後ろから、
轟々と風が吹くのがわかる。
「まだ、追っかけてきてる!?」
「いや、違う。…彼女が、目覚めたんだ。」
「…彼女?」
マールたちのいた場所で渦巻く砂嵐が見えた。
急速に発達する風は姿をどんどん勢力を増し、形を変えていった。
「…殺戮の女神サンドストーム。最悪だ。彼女を起こしたのか。」
ニコスの顔の冷や汗が消え、さらに険しいものとなっていた。
その姿は全身黄金色をした人間の女性のような上半身とつむじ風の下半身の姿だった。
彼女は優しく生き物たちを包み込むとすべての血と肉を奪ってゆくとされている砂嵐だ。
彼女の出現するその風の激しさに大地が揺れていた。
まるで、その砂漠の大地さえ粉々に粉砕しそうだ。
「アレは、すべての水分を奪うぞ!!」
「ジーニー!!」
「わかってます!」
「グォォォォ!!!!」
後ろに走っていたスカルドラゴンがいとも簡単に飲み込まれた。
「ドラゴンが!?」
ドラゴンの体に覆う黒い液体が
いとも簡単にひきはがされてゆく。
みるみる間にその姿は見えなくなってしまった。
「まずい!追いつかれるぞ!」
「うぁぁぁぁぁぁ!!」
―――――
轟々と風が吹くのがわかる。
「まだ、追っかけてきてる!?」
「いや、違う。…彼女が、目覚めたんだ。」
「…彼女?」
マールたちのいた場所で渦巻く砂嵐が見えた。
急速に発達する風は姿をどんどん勢力を増し、形を変えていった。
「…殺戮の女神サンドストーム。最悪だ。彼女を起こしたのか。」
ニコスの顔の冷や汗が消え、さらに険しいものとなっていた。
その姿は全身黄金色をした人間の女性のような上半身とつむじ風の下半身の姿だった。
彼女は優しく生き物たちを包み込むとすべての血と肉を奪ってゆくとされている砂嵐だ。
彼女の出現するその風の激しさに大地が揺れていた。
まるで、その砂漠の大地さえ粉々に粉砕しそうだ。
「アレは、すべての水分を奪うぞ!!」
「ジーニー!!」
「わかってます!」
「グォォォォ!!!!」
後ろに走っていたスカルドラゴンがいとも簡単に飲み込まれた。
「ドラゴンが!?」
ドラゴンの体に覆う黒い液体が
いとも簡単にひきはがされてゆく。
みるみる間にその姿は見えなくなってしまった。
「まずい!追いつかれるぞ!」
「うぁぁぁぁぁぁ!!」
―――――