レイコーン
翌朝、マールは早々と目を覚ました。
朝日が目に飛び込んできたからだ。



部屋を見渡すと自分の部屋のようだった。
いつもの朝に、いつもの机。
いつものベットしかない。



「やっぱり、夢か。」

 

さわやかな朝の目覚めの第一声がぼんやりした頭でのため息。
時計を眺め、時間を確認。

 

「7時か・・・。もう、学校に行かなくてもいいと思ったんだけどな・・・。」

 

マールは、魔法の世界へといざなわれ
しばらくそこで生活するという夢を見ていた。
本来今日は休日だということも忘れ、肩を落としている。

 

「はぁ・・・。ん?」

 

時計を
よく、見てみると針が動いていない。

 

「ヤバ!本当は何時だ!!」

 

 

トン、トン、トン、トン
4回、ノックする音が聞こえた。


「はい、は~い。父さん、起きていますよ!」
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