きっと世界は君のもの

*THE FIRST



「儚さま、起きて下さい」

『言われなくても、もう起きてるわよ』

「それはすみませんでした」

にこりとするその笑顔は 100%女の子の心を貫くもの。
もちろん、あたしの心なんて すでに貫かれてる。


「儚さま、今日は休日ですし どこかにお出掛けされますか?」

『ううん。 庭でお茶する』

だって出掛けたら、みんなあなたを好きになるもの。
あなたが傍にいて 楽しくお茶をするのが、あたしの幸せ。


< 36 / 59 >

この作品をシェア

pagetop