きっと世界は君のもの



「お姫様、旦那様からの伝言が・・・」


『どうせ、見合いでしょ』


最近父は、やけに見合いを勧めるようになってきた。
けれど 何度言われても、見合いなんてしないんだから。


だって、彰人(アキト)以外の人とだなんて 嫌だもの。


『見合い相手の人なんて、興味ない』


「では、そうお伝えしておきます」


彰人は、見合いの話になると淡々としている。
まぁ、「会ってみるだけでも」とか言ってこないだけ楽だけど。

その方が、あたしにとっても都合がいいから。



< 38 / 59 >

この作品をシェア

pagetop