きっと世界は君のもの
ドサッ と、彼女は再びベッドに体を預ける。
『ごめんね』
執事にとって、主が心を開けてくれる事が 一番嬉しいことだと、昔 彼は言っていた。
でも今は、少し 心を閉ざしてしまっている自分がいる。
『彰人は、何も悪くないのに』
自分の想いを整理できない自分が、嫌になる。
このまま時が進んでしまえば、比例するかのように 想いも募っていき、そしてさらに心を閉ざしていく。
『もう、潮時なのかも』
一緒に居たいと願う事は、叶わない。
この哀れな気持ちに 終止符を打たなければ。