きっと世界は君のもの



いつかは この哀れな想いに、終止符を打たなければ と思っていた。


けれど、決して想いを伝えようだなんて 思っていなかった。

心の中で、無理やりにでも 想いを閉じ込めようと、考えていたのに・・・・。



「儚さま」


突然の声に、ビクリと体が震える。


「そこに、いらっしゃるのですか?」


それは明らかに 心配している声で、それがさらに 心を締め付ける。



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