きっと世界は君のもの

*THE THIRD




あれから数日、彼女は 明らかに元気がなかった。


「儚さま、庭で お茶でもしませんか?」


その声は、彰人ではなく、女のメイドだった。


『・・・・・いい。 部屋で居る』


その言葉に、メイドは眉を下げて 彼女の部屋を後にした。



『・・・・・・・彰人、』


彼はもう、此処にはいない。



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