きっと世界は君のもの



「……彰人」


好きだと言ってしまったから、彼は此処から出て行ったのだろうか。


「会いたい、会いたいよ」


この想いが報われないのなんて、分かってる。
彼と両想いになりたいなんて、願わないから、せめて執事として、傍に居てよ。


ずっと、傍に君が居てくれた。
だから、寂しさはなくなったのに。
君が居なくなってしまったら、あたしはまた 孤独に戻ってしまう。


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