呪いのテディベア Ⅱ

「…姉ちゃん、お腹すいたから、
 ご飯食べよう?」

私がしばらく夢徒を
抱きしめたまま動かないので、

ついに夢徒が空腹で口を開いた。

「…うん、じゃあ、
 ご飯作るから待ってて。」

私は夢徒を自分の腕から解放すると、
キッチンへと向かった。

冷蔵庫の中身を確認し、
今日の晩御飯のメニューをささっと考える。

そして、メニューが決まってから
冷蔵庫から材料となるトマトを
数個取り出し、水で軽く洗ってから
まな板の上に乗せた。

まな板に材料を載せてから
戸棚にしまってある包丁を取り出して、
これも水で軽く洗った。













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