企業戦隊サラリーマンOL
誕生!企業戦隊
ここは大手玩具メーカーの本社である。
只今、絶賛就業中。社内には取引先と電話をする者、一心にパソコンに向かっている者、上司の怒鳴り声…等と、それなりに賑やかであった。
ピンポンパンポ~ン♪
その中を社内放送のチャイムが鳴り響き、辺りは静まりかえった。
就業中に社内放送がかかる事は滅多に無いからである。
大体が社内電話で済ますからだ。
「営業部 赤井さん、広報部 青山さん、開発部 緑川さん、警備部 黒田さん、経理部 佐藤さん、至急、第一会議室までお越し下さい。」
ピンポンパンポ~ン♪
放送が終わると一気にざわめきが広がった。
「おい、赤井。今の声、社長第一秘書の桜井さんだったぞ?お前、何かやったのか?」
同僚が声を潜めて言うが
「え?さぁ…?心当たりは無いんだけどな…ちょっと行ってくるよ。」
首を捻って不思議そうに答えると、同僚は肩を叩きながら
「頑張れよ…」
思わせ振りに言ったが、訳が分からず眉間に皺を寄せて
「???あぁ……」
と答えるしかなかった。
赤井が第一会議室の扉をノックして入室すると、すでに他の人達は揃っていた。
「失礼します。遅くなりま…」
「遅いっっっ!!」
白衣の老人に怒鳴られた。
それに動じる事もなく秘書の桜井は何かを取り出し始めると
「これで皆さん揃われましたね?では各自こちらをお持ち下さい。」
腕時計を5人に配った。
「だっさい腕時計だなぁ…こんなモン着ける気も…」
眺めているだけで着けようとしない青山に、桜井は有無を言わせない笑顔で
「速やかに装着して下さい。」
と言うと、皆慌てて腕時計を着けた。
「皆さん着けられましたね?ではこちらをご覧下さい。」
会議室の明かりが消え、正面のスクリーンに仮面を着けた男が写し出される。
「やぁ、諸君。早速だが変身して貰おうか。ミッション!」
男がそう言うと、何処からともなく音楽が流れる。
「鋭いツッコミ!ハリセンレッド!」
「貴女のナイト、サーベルブルー!」
「家族の為に!タイトグリーン!」
「唸れ鉄拳!カラテブラック!」
「女の一念!サイコピンク!」
「企業戦隊!サラリーマンOL!」
只今、絶賛就業中。社内には取引先と電話をする者、一心にパソコンに向かっている者、上司の怒鳴り声…等と、それなりに賑やかであった。
ピンポンパンポ~ン♪
その中を社内放送のチャイムが鳴り響き、辺りは静まりかえった。
就業中に社内放送がかかる事は滅多に無いからである。
大体が社内電話で済ますからだ。
「営業部 赤井さん、広報部 青山さん、開発部 緑川さん、警備部 黒田さん、経理部 佐藤さん、至急、第一会議室までお越し下さい。」
ピンポンパンポ~ン♪
放送が終わると一気にざわめきが広がった。
「おい、赤井。今の声、社長第一秘書の桜井さんだったぞ?お前、何かやったのか?」
同僚が声を潜めて言うが
「え?さぁ…?心当たりは無いんだけどな…ちょっと行ってくるよ。」
首を捻って不思議そうに答えると、同僚は肩を叩きながら
「頑張れよ…」
思わせ振りに言ったが、訳が分からず眉間に皺を寄せて
「???あぁ……」
と答えるしかなかった。
赤井が第一会議室の扉をノックして入室すると、すでに他の人達は揃っていた。
「失礼します。遅くなりま…」
「遅いっっっ!!」
白衣の老人に怒鳴られた。
それに動じる事もなく秘書の桜井は何かを取り出し始めると
「これで皆さん揃われましたね?では各自こちらをお持ち下さい。」
腕時計を5人に配った。
「だっさい腕時計だなぁ…こんなモン着ける気も…」
眺めているだけで着けようとしない青山に、桜井は有無を言わせない笑顔で
「速やかに装着して下さい。」
と言うと、皆慌てて腕時計を着けた。
「皆さん着けられましたね?ではこちらをご覧下さい。」
会議室の明かりが消え、正面のスクリーンに仮面を着けた男が写し出される。
「やぁ、諸君。早速だが変身して貰おうか。ミッション!」
男がそう言うと、何処からともなく音楽が流れる。
「鋭いツッコミ!ハリセンレッド!」
「貴女のナイト、サーベルブルー!」
「家族の為に!タイトグリーン!」
「唸れ鉄拳!カラテブラック!」
「女の一念!サイコピンク!」
「企業戦隊!サラリーマンOL!」