企業戦隊サラリーマンOL

「そうだな…社…ボスが関わっているかもしれないし、何か思惑がありそうだ。俺達は触れない方が良いだろう。…それと…あそこで伸びているブルーをどうするか…」
何故かピンクのサイコキネシスに１番ダメージを受けたのは彼らしい。
「ブルーを気付かせれば良いのか？」
ブラックがおもむろにブルーに近付くと、背後から抱えて
「ハッ!!」
と気合いを入れた。バキッ！と骨が鳴るような音がしたが、気付いた様なので、皆あえてスルーする事にしたらしい。
「うっ…!!…アレッ!?彼女は？」
第一声がこれである。レッドは呆れながら
「とっくに消えたし、アイツらが何をしようとしてたのかも大体分かったよ…」
と言うと、消えた…辺りからほとんど聞いてなかったらしく、悔しそうにこう言った。
「えぇっ!!俺とした事がっ！まだ名前とメアド聞いてないのに!!」
「それどころじゃないだろ!?第一、その格好でどうやって口説くんだ？正体バラせないのに…」
「それよりさぁ…彼女の事、何処かで見た気がするんだよな～…」
レッドは重大な事をサラッと言ったブルーの肩を掴み、揺さぶる。
「思い出せ！何処の誰なんだ!?」
「社内の女性社員は把握してるから、それ以外の所か…う～ん……」
考え込むブルーを他所に、グリーンの通信機が鳴った。(普通の電子音である)
「はい。グリーンです。」
「お疲れ様でした。ボスよりお言葉が御座いますので、第一会議室にお集まり下さい。」
「了解しました。直ぐに伺います。」
通信を切ると
「桜井さんよりボスからの召集命令です。では行きましょうか。」


あっという間に第一会議室に移動すると
「皆さんお疲れ様でした。それではこちらをご覧下さい。」
桜井がスクリーンに映像を流し始める。
何処かのVIPルームに寛いだ姿で仮面を着けたボスが現れた。