月に願いを
羽鳥を譲り受けたのが清鷹の父、清重だった。

そして国境の戦いで勝利しなければ今の東雲はなかったとして君主は清鷹に望むものを報奨として贈ると告げた。

何とか人前に出れるぐらいにまで回復した清鷹は報奨として結姫を賜りたいと君主に願った。

君主は金品、領地ではなく結姫と聞いて驚いたが、奥方から結姫が清鷹行方知れずを聞き病人のようになってしまっていると告げられていたし、それほど互いが想い合っているのならと承諾したのだった。
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