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「急にごめんな。フリスビーが理乃に当たりそうになったから…」

どうやらあっくんは理乃に向かって飛んで来たフリスビーから理乃を庇いつつ、それを受け止めたらしい。

さすが、運動神経バツグンでキーパーのあっくん!

理乃はもう騎士に守られてるお姫様の気分だよぉ!

あっくんを見上げると至近距離で目が合う。

こっ!
これはもしかして…!

あっ、こーゆー時は目を閉じなきゃだよね?

期待に胸を膨らませた理乃にあっくんが一言。

「鼻の頭が赤くなってる」

えっ!?
思わず鼻の頭を触れた理乃は鈍い痛みに眉をしかめた。

「力一杯引いちゃったからなぁ…」

すまなさそうなあっくんに理乃は慌てて首を横に振った。

「助けてくれてありがとう」

ニコッと笑うあっくんに心が鷲掴みされたみたいにキュンッ!となる。

はぁ――――っ…。
大好きだよぉっ…。
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