cure
それに気づいたあっくんは「メッ!」みたいな顔をして手のひらで理乃の両目を被ってしまった。

あうっ…。

理乃の頬にあっくんのもう片方の手のひらが添えられると唇が触れた。

さっきより長く触れていた唇と目を被っていた手のひらが離れる。

「んふふっ」

満足げな理乃の声にあっくんは耳まで真っ赤。

「そーだ、あっくん。教えてあげようか?」

「何?」

あっくんの耳に唇を寄せて囁いた。

「今日、あっくんが理乃にキスしてくれなかったら、理乃からしようって思ってたんだよ」
< 46 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop