cure
「ねぇ、今度のお休みにどっか遊びに行かない?」

ホントはあっくんから誘ってほしいんだけど、その気配がないから理乃から誘ってみた。

「いいけど…。どこ行く?」

「んーと…。とりあえずブラブラ?」

「何だ、それ?」

あっくんの顔が可笑しそうにクシャってなった。

あうっ!可愛いっ!
こういうとこがキュンッてなる。

「理乃はね、あっくんと一緒ならどこでも楽しいんだよ」

「それは言い過ぎだろ」

そんな下向いてボソボソ言わなくても。

「ホントだよ?」

あっくんの制服の袖を掴む。

「…ありがと…」

顔を真っ赤にしたあっくんに抱きつきたくなったけど我慢した。
偉いぞ、理乃。
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