恋雫の華
「うわっ?!最悪やハモった。  まねすんなや!!」

『こっちの台詞やし!!』

にらみ合う2人を見て麗菜が、下敷きをパタパタ仰ぎ始めた。


ニヤニヤと笑い
「熱々やな!!
なんか、この部屋暑いな・・・もう夏かぁ?」 

『レイナ~!!!』

完全に遊ばれている。
授業中にもかかわらず騒いでいると、 
後ろから米田の声が聞こえてきた。

「おーいお前ら...授業中やってこと忘れてへんかぁ...
後で職員室こいなぁ」

キーンコーン...丁度いいタイミングでベルが鳴り響いた。
『「最悪やぁ・・・」』


2人はまた声を揃え、ため息をついた。

「あんたらと関わるとろくなことないわ
・・・」

『麗菜が悪いんやんっっ!!』

「いや~お前が寝てたんから始まったんやし、お前が悪いな!!
全てお前が悪いな!!」


『何でやねんっっ』

3人で、罪を擦りつけあって、不毛な戦いをしていた。

「まぁまぁ・・・窓際暖かいし、眠なるよなぁ
特に米ちゃんの授業面白くないし・・・」

『うーん・・・
それもあるんやけど・・・乙女の悩み事考えてたら、頭真っ白になっていつの間にやら・・・みたいな~』



「はっ?乙女?誰のことやねん・・・」
『はい!!そこうるさい』

ボソっと言った遼をしっしっと追いやった

透がまごまごしていると、 麗菜がすかさず答えた。

「なーに?もしかして、また光君のこと~?」

「しゃーないなぁ お姉さんが聞いたろ」

子供をあやすように麗菜が話をする。


  本城 麗菜 (ほんじょう れいな)


麗菜は、小学校からの友達で、
落ち着きがあり、
大人っぽく顔立ちも 芸能人みたいに 綺麗な子で 透の目標でもある親友だ。

『・・・・・・。』
『うーんっっ・・・・』
「どうしたん?」


 透が重たい口をひらいた。

『また光ると、エッチ出来ひんかった!!!』

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