月と太陽の事件簿12/新幹線殺人事件 静岡‐掛川間49・1キロの謎
帰ってきた理由(わけ)
「やっぱ一回戻るわ」
あたしは立ち止まって言った。
「なんで?」
振り返る達郎の顔には不満の色が浮いていた。
「だって、勝手なことはできないし」
「捜査なんだからいいじゃないか」
「捜査だから勝手なことはできないのよ」
あたしたちがいるのは、JRの「みどりの窓口」の前。
田村清がやったのと同じように、特急東海1号‐こだま号を使って、東京‐静岡‐掛川を乗り継いでみようと達郎は提案してきた。
確かに何かがわかるかもしれない。
いい案だとは思う。
でもやはり勝手なことはできない。
「お固いなぁ、レミは」
そう言われても、あたしは捜査一課に配属されたばかりの新人なのだ。
「なに言ってるんだよ今さら。民間人のオレを巻き込んでおいて」
「それはそうだけど…」
「もういい、じゃあオレ1人で行くよ」
そう言うと達郎はみどりの窓口へと向かった。
「あ、切符代は捜査一課に請求するから」
「え!?ちょっと達郎!」
あたしは立ち止まって言った。
「なんで?」
振り返る達郎の顔には不満の色が浮いていた。
「だって、勝手なことはできないし」
「捜査なんだからいいじゃないか」
「捜査だから勝手なことはできないのよ」
あたしたちがいるのは、JRの「みどりの窓口」の前。
田村清がやったのと同じように、特急東海1号‐こだま号を使って、東京‐静岡‐掛川を乗り継いでみようと達郎は提案してきた。
確かに何かがわかるかもしれない。
いい案だとは思う。
でもやはり勝手なことはできない。
「お固いなぁ、レミは」
そう言われても、あたしは捜査一課に配属されたばかりの新人なのだ。
「なに言ってるんだよ今さら。民間人のオレを巻き込んでおいて」
「それはそうだけど…」
「もういい、じゃあオレ1人で行くよ」
そう言うと達郎はみどりの窓口へと向かった。
「あ、切符代は捜査一課に請求するから」
「え!?ちょっと達郎!」