月と太陽の事件簿12/新幹線殺人事件 静岡‐掛川間49・1キロの謎
第一発見者があたしの名前を出した理由は定かでないが、多くの関係者はこの成り行きに胸を撫で下ろしたろう。
あたしと岸警部は第一発見者の向かいのソファに腰掛けた。
必然的に第一発見者と目が合う。
どこか憂いを含んだ、その瞳を見るのは何年振りか。
「久しぶりだな、レミ」
レミと呼ばれるのも何年振りだろう。
「久しぶりね、達郎」
あたしの従弟、月見達郎は口もとに小さな笑みを浮かべて、そっと髪をかき上げた。
あたしと岸警部は第一発見者の向かいのソファに腰掛けた。
必然的に第一発見者と目が合う。
どこか憂いを含んだ、その瞳を見るのは何年振りか。
「久しぶりだな、レミ」
レミと呼ばれるのも何年振りだろう。
「久しぶりね、達郎」
あたしの従弟、月見達郎は口もとに小さな笑みを浮かべて、そっと髪をかき上げた。