Linaria【極短】




「すき、でした」




小さな小さな言葉に乗せて

大きな大きな気持ちを運ぶ



『俺も、好きだよ』



なんて、都合のよい言葉が帰ってくるはずもなく。


また静けさがあたりをつつむ。




白み始めた空は


泣きたくなるほど


綺麗に



別れの時を刻みはじめた。

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