絶対純愛主義
それ以来、図書室で会うと一緒に宿題したり小さな声でお喋りしたり。

二人で一緒に帰るようにもなった私は佐伯くんと過ごす時間が増えるようになっていた。

だからって付き合おうって言われた訳でもない。

でも放課後一緒に過ごして、帰りも一緒に帰って、休みの日にはたまに遊びに行って。

仲良しの友達とも言えるけど半分付き合ってるみたいとも言える。

佐伯くんは私の事どう思ってんのかな…。

はっきり知りたい気持ちとこのまま曖昧な方がいいと思う気持ちがあるのは…多分貴斗の事がどこかで引っかかってるから…?

いやいや、気にする事ないよ。

真面目で爽やかな佐伯くんは私の理想の彼氏像にピッタリ。

それに比べて貴斗は不真面目にいろんな女の子と付き合ってる。

幼なじみとしての付き合いは仕方ないとしても彼氏にするなんてとんでもない!

やっぱり高校生としての節度あるお付き合いが私の希望なんだもん。

このまま佐伯くんと過ごすのが私にはお似合いだ。

貴斗の事を考える時間が減るのは私には好都合だよね…。
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