絶対純愛主義
「菅原」
貴斗に向けていた顔を慌てて佐伯くんに向ける。
「あっ!ごめんね…。変な事になっちゃって…」
「うん…。いや…その…さっきの…ナシにして…」
「え?」
「ごめん」
「佐伯くんっ」
私と貴斗の前から逃げ出すようにいなくなった佐伯くんの後ろ姿を呆然と眺めていた。
一体何だったの?
コクられてフラレた!?
……まー、いーや…。
どっちみち断るつもりだったんだし。
「よしっ!」
頭上で小さく呟く貴斗のお腹へ肘を一発打ち込んだ。
「ぐっ…!」
ようやく私を離して身体を二つ折りにしている貴斗を見下ろす。
「貴斗?あんたどーゆーつもりよ」
涙目で私を見上げる貴斗は苦しげに口を開いた。
「だって…あのままだったら真帆は…頷いてただろ…」
「そんなの私の勝手でしょ!貴斗には関係ないじゃん」
やっと痛みが引いたのか元通りになった貴斗が私の腕を取り無言で歩きだした。
貴斗に向けていた顔を慌てて佐伯くんに向ける。
「あっ!ごめんね…。変な事になっちゃって…」
「うん…。いや…その…さっきの…ナシにして…」
「え?」
「ごめん」
「佐伯くんっ」
私と貴斗の前から逃げ出すようにいなくなった佐伯くんの後ろ姿を呆然と眺めていた。
一体何だったの?
コクられてフラレた!?
……まー、いーや…。
どっちみち断るつもりだったんだし。
「よしっ!」
頭上で小さく呟く貴斗のお腹へ肘を一発打ち込んだ。
「ぐっ…!」
ようやく私を離して身体を二つ折りにしている貴斗を見下ろす。
「貴斗?あんたどーゆーつもりよ」
涙目で私を見上げる貴斗は苦しげに口を開いた。
「だって…あのままだったら真帆は…頷いてただろ…」
「そんなの私の勝手でしょ!貴斗には関係ないじゃん」
やっと痛みが引いたのか元通りになった貴斗が私の腕を取り無言で歩きだした。