絶対純愛主義
「貴斗!?」

廊下を抜け、校門を出てズンズン進んで行く。

訳がわからない私は仕方がないから黙って付いて行った。





結局辿り着いたのは自分ちの隣。
貴斗の家だった。

リビングのソファーに座らされた私の隣に貴斗も腰かける。

「さぁ、説明してもらいましょうか?」

ムスッとした私の手を貴斗が握った。

「俺…みんなに言ったんだ。好きな人がいるって」 

???

首を傾げる私に貴斗は困った顔をする。

「真帆が好きだから、もう真帆以外のオンナはいらないってみんなに言った」

貴斗の言葉がよく飲み込めなくて頭の中で反芻する。

…………………。

「それは…私が好きだから他の女の子とはもう付き合わないと?」
< 41 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop