恋のレンタル
「さすがここのレンタル屋の№1だね。すっごい可愛い」
そう言ってほんのり頬を赤らめた。
「いや~、そんな事ないですよ」
「じゃぁ、行こうか?」
と、馴れ馴れしく肩に手を回して来た。
その行為に怒りを覚えたが感情を抑える。
我慢、我慢。
「どこ、行くんですか?」
「ん~、そうだな。適当に何か食べて、その後は・・・・」
ホテル、か。
「分かりました」
あたしは客の返答を待たず、答えた。
もちろん、笑顔を忘れずに。