永愛
『『夜空』』

 
一気に二人に呼ばれた。


『なに…??』



二人を見ながら言う。



『何じゃねーだろ??』


夜美君に言われた


『えっ??
私何か悪いことした??』



『教科書ねーんだろ??』



『あっそうだった』



『ほら』



そう言って夜美君は
自分の教科書をうちの
机の上においた。



『え??いいの??』



『俺寝るからチャイムなったら起こしてな』


そう言って
前を向いて顔を伏せた。



あっ!!
昼藤君忘れてた。



『ごめん
昼藤君なに??』



『ん??なにもない』



『そっか!!』



『また用があったら
なんでも言ってね!!』




『はい!!そこ話さない』


英語の先生に怒られた。



『『すみませーん』』



お互い笑って


先生に謝った。



先生は
『よろしい』
と笑って許してくれた。


うちノート…
あっ!!今日委員会じゃん
ノート忘れちゃったよ!!


なんて切り出そう??


なーんて
考えてるうちに…


キーンコーンカーンコーン
 キーンコーンカーンコーン


夜美君起こさなきゃ!!



『夜美君起きて!!』



『ん…??』



『おはよ』



『おはよ』


夜美君は
満面の笑みを浮かべた。 きっといい夢だったのだろう。


そのまま私は
教科書がないまま
昼休みまでやっていった
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