~ 桜 星 ~

どんなに私が頑張って
貴方と同じ場所に行こうとしても
同じ光の中には
入ることはできない。

だから

足を動かそうとも
声を出そうとも
思わなかった。

何も思わないまま
私は目を覚ました。

目を覚ました時間は
午前4時半・・・。

2月でまだまだ寒い季節なのに
少しばかり汗が流れた。

悪夢でも
良い夢でもないのに
怖い夢を見た後の感覚にどこか似ていた。

前もって
枕もとに置いてある
ペットボトルの水を飲んで
少しばかり落ち着いてから
私はまた目を閉じた。

寝る事はできないのは
わかっている。

だけど

寝ないと持たない。

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