~ 桜 星 ~

時間が経つごとに

「嫌われたかな?
そりゃ~そうか・・・。
クローバーのチョコとは言え
ハートの形をしたチョコ。
そんなチョコを私からもらったのだ。
気持ち悪かったはず。
嫌われたなぁ~」

と思い
寂しいけど
納得した感じになっていた。

後輩や女の先輩(同じ部署)と会話はするが
私とは一切
会話しない。

それは

「嫌われた証拠」

嫌われるような事をした
私が悪いのだけど
やっぱり
悲しいものがあるなぁ~

と思いながら仕事に励む日々が続いた。

先生似の上司のことを

「好きか? 嫌いか?」

と聞かれたら
私は迷いなく

「好き」

と言う。

だけど

その「好き」は
恋愛としての好きなのか
それとも
仕事の上司としての「好き」なのか
わからない。

ただ
何となくだけど
悲しいけど
これでよかったのだ。

上司のためにも
そして
何より
私自身のためにも
そう思っているのが一番いい。

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