~ 桜 星 ~

何もない
夜空じゃあないのが
嬉しかった。

私はいつものように
星に話しを始めた。

今日あった事を話してから

「どうしたらこんな複雑な気持ちにならないのかな?
好きにならない。
なったら
今度は何もしない。そのまま諦める。
でも
好き…。
ではないから。
この気持ちは違うから…。
だって
そうだったらおかしいよ?
先生に会いたい
と思っているのが
おかしいよ。
嫌われていると思ったのに
それを願ったのに…。
先生
どうしたらいい?」

泣きたい気持ちで
叫ぶように声に出さないで
星に向かって言った。

でも
気持ちは晴れない。

晴れないけど
ホワイトデーをくれたと言うことは
嫌われていない証拠なんだよね?

そう
思っていいだよね?


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