~ 桜 星 ~

嫌われていたほうが
確かに楽だ。

家族にも
友達にも
会社にも
嫌われていたほうが
私は楽だ。

その分
強くなればいい。

だけど

本当は
嫌われたくない。

嫌って欲しくない。

だから
今日の出来事は
私にとって
すごくすごく
嬉しいことなんだ。

幸せなことなんだ。

でも
これが長く続くと思っていない。

だからこそ
今は素直に喜ぼう。

電車の中で
潰れてしまったけど
先生似の上司からもらった贈り物は
すごく嬉しかった。

「ありがとう・・・。」


もう一度夜空に向かって言ってから
私は家に向かって歩いた。

家族ではない人たちの家に向かって
歩いた。



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