きみの勝ち



ジョギングの時に浴びる朝の空気が好きだ。




「矢野くん?」



小さな声に呼び止められた気がした。
ゆっくりと振り返ると、見覚えのある顔があった。



「あっ!やっぱり矢野くんだ。おはよう。呼び止めてごめんね。隣の席の広瀬です。昨日はあんまはなせなかったけど、これからまた話そうね。サッカー部入るみたいだし。そういえばジョギング毎日やってるの?頑張ってね!」



「おはよ。ありがと。広瀬もジョギング?えらいな。そっちも頑張ってな。じゃあまた学校で。」




そう言うと、広瀬はニコッと微笑み、走り出した。



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