華の世界
この香水との偶然の出会い。
それはドラッグストアに風邪薬を買いに来てた日、
店内をふらふらしていたら目に入って。
「みんなこんなもの、よくつけるよなあ…」
そう思いながら香水瓶の蓋を開けてちょっと香りをかいでみただけ。
でもその香水は魔法の香水だったらしい。
一瞬、本当に一瞬だけだったけど、
香りをかいだ瞬間に、頭の中ですごいことが起こったの。
キラキラした七色の光に
風に舞う花びら。
鮮やかな色の樹々。
まるで天国に行ったみたい。
すごく綺麗な世界だった。
見たことも無いくらいに。
あれよりすごいものは
もう一生見れないかもしれない。