【短編】さよならだと思ってた。
行為が終わり、私は言った。


「今まで、ありがとう。
そして、さよなら。」


私は、それだけを言ってその場から去った。


私は、彼の言葉を聞かなかった。


私は、流しそうな涙を耐えながら、携帯の電源を落とした。


怖いから。


彼から、連絡がこないのもくるのも。



これで、彼の幸せな姿を近くで見なくて済む。
< 5 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop