冷たい夜は桜の色

『あの木私に似てると思ったの、みんなと違ってちっちゃくて花も咲かせることも出来なくって、誰も見てくれなくて』


『桜と自分を重ねたりして馬鹿だと思ったでしょ』


『私は他の子見たいに学校に通うことすらできなくて』


あれっ?どうしたんだろう



『自分一人で家に帰ることすらできないんだよ?笑っちゃうよね』


私、なんでこんな事話しているんだろう?



『あの桜が咲けば自分も変われるとか思って信じてさ、いくら待っても咲くはずなんて無いのに』





止まらない。




『みんなにとって咲かない桜は必要ないんだよ。』




口から勝手に言葉があふれてくる




気づくと私の顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた



そうか私はきっと・・・



『だから私もきっと周りの人から必要ないいんだ。誰にも必要とされないまま死んじゃうんだよ。あの桜みたいに・・・』






「そんなことない!!」



誰かに聞いてほしかったのかもしれない。




今まで誰にも言えずため込んでいた。不安や恐怖を。





待っていたのかもしれない私を「見て」くれる「誰か」の事を・・・・


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