冷たい夜は桜の色

時間が来て友達と集合してさっそく新入生歓迎会の場所に向かった。

会場の飲み屋さんに着くと私たちは先輩方にあいさつをし席に座った。

人数は10人ほどでサークルとしては割と小規模の団体だった。

新入生は私たちだけらしい。

私はサークルのわいわいした雰囲気になじめず一人だけでジュースを飲んでいた。

なんかつまんないなぁ。

私はなんとなく退屈になって机に顔を伏せた

「なにしてるの?せっかくの新歓なんだから楽しんでよ」

そう声がした。私はいらいらしていたのでむすっとした顔のまま声のするほうに顔を向けた

「たのしくない?女の子がそんなむすっとした顔しちゃだめだよ?」

そういって笑いかけてくる

なんだこの人絶対仲良くならないタイプの人だなきっと。

私はこのときの感想がのちのち間違っていることに気がつくのだった。
< 68 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop