冷たい夜は桜の色

しばらく布団の中で悶えていた、そんな時病室のドアが開く音がした。

それでも無視してうなっているとつかつかとこちらに向かってくる足音がする。

それは私のベッドまで来ると、勢いよく私から布団を奪った。

《なに朝からうなってるんだよ、検査の時間だぞー》

『三船さん、、』

《なんだよ、どうしたんだ?おわっ!ちょっと美加!》

三船さんに抱きつくと私の頭の上から焦った三船さんの声が聞こえる。

『三船さん、私もうダメです』

《はぁ?何言ってんだよ?隆のバカがうつったのか?》

私は三船さんから離れると、今の状況を三船さんに伝えた。


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