冷たい夜は桜の色
《はぁ、それでどうしていいかわからないと、》
『はい、自分でもどうしていいのか』
《前にも言ったと思うけど、素直に気持ちをぶつけりゃぁいいんだよ》
『でもそれが出来ないから困ってるんじゃないですかぁ』
《なんで出来ないんだ?》
『もし私が告白したら、今と同じように隆と会えなくなる気がして、それで怖くて、』
《それわわかるよ、確かに告白する事で良くても悪くても今と同じってわけにはいかなくなる、でもこのままじゃいやなんだろ?》
『それは・・・』
私が答えをだした時、三船さんは立ち上がりドアのほうに歩いて行った。
《もう答えはでただろ?だったらその通りに動けばいいよ、》
そう言って笑った。