空を見上げて
変わらない二人
学校までの道のり、二人の会話はとても弾んだ。
『てか何で同じ高校だって教えてくんなかったんだよっ!』
と信也。
『え?ああ、驚かせようと思ってさ〜』
と答える愛美。
『驚いたってもんぢゃないし!』
『いぇーい計画成功!』
『てかお前、言うの忘れただけぢゃね?(笑)』
『はっ!?そこまで抜けてないし!!』
『愛美ならありえるな。お前昔から抜けてたしな。』
『昔は昔!今はちゃんとしっかりしたの!』
『・・・そう言ったやさきに愛美さん。鞄にタグがついていらっしゃいますが?』
『あ・・・・。』
愛美は鞄を見た。
タグを取り忘れていた。
(さーいーあーく・・・・)
ゲラゲラ笑う達也。
愛美は恥さと同時に、なんとも言えない懐かしさを感じた。
小さい頃も、よく信也はこんな風におっちょこちょいな愛美を笑った。