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「でさ、その同居人ってどんな人?」

「んー?正直まだよくわかんない」

怜とは学部も学年も違うから学校で会う事もめったにない。

だから私は普段怜が何をしてるのか全くと言っていいほど知らなかった。

「謎の同居人ねぇ」

笑う弘美に苦笑を返す。

「料理が上手って事ぐらいしか知らないなぁ」

「それだけ?」

「うん」

弘美はズイッと私に顔を近づけて小声で訊ねた。

「その怜さんってカノジョいてるの?」

私は小首を傾げた。

「さぁ?いたとしてもここには連れてこないからわかんないな」

「へー。ホントに何も知らないのね。じゃあさ、かえって興味わかない?」

怜に?

「そんな風に思った事はないなぁ…」
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