ルームシェアリング
お礼を言って部屋に戻ろうとしたら、いきなり怜が壁に手をついてとおせんぼする。

「何?」

怜が私の顎に手をかけて顔を近づけてきた。

??

無反応な私をジーッと見ていた怜はやや乱暴に指を離す。

「お前、絶対外で酒飲むなよ」

そう一言言って部屋に戻って行った。

そこまで言われるのは心外だなぁ。

あれじゃ同居人ってより保護者だよ。

私はふわふわとした足取りで、怜に言われた通りにゴミを出すべく片付けを始めた。
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