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「怜…?起きてる…?」
時計の針はもう翌日になってずいぶん経つ。
眠ってるかもしれないと思い小さな声で呼びかけたけど怜が出てくる気配はない。
やっぱり寝てるよね。
私は怜の部屋に背を向けてそっとドアから離れようとした。
その時。
背後でドアの開く気配と暖かな空気を感じて振り返る。
「…起こしちゃった…?」
「いや…」
ドアにもたれるようにしている怜はやっぱり怒ってるみたい。
だって私から視線を外してるもん。
「ごめんね…。迷惑かけて。それだけが言いたかったの」
これで怜とギクシャクするのは嫌だなぁと思いつつ、自分の部屋へ戻ろうとした私の腕を怜が掴んだ。
「え…?」
そのまま引き寄せられ肩を抱かれるとスッポリ怜の胸に納まってしまった。
暖かい…。
その心地よさに浸るように目を閉じる。
やっぱりまだ酔ってんのかな…。
でも何だかすごく安心するの。
「おい…?おいっ!寝んなよっ」
怜の暖かさに一気に睡魔が襲ってきて、吸い込まれるように眠りに落ちていく私は遠くで怜の声を聞いた。
時計の針はもう翌日になってずいぶん経つ。
眠ってるかもしれないと思い小さな声で呼びかけたけど怜が出てくる気配はない。
やっぱり寝てるよね。
私は怜の部屋に背を向けてそっとドアから離れようとした。
その時。
背後でドアの開く気配と暖かな空気を感じて振り返る。
「…起こしちゃった…?」
「いや…」
ドアにもたれるようにしている怜はやっぱり怒ってるみたい。
だって私から視線を外してるもん。
「ごめんね…。迷惑かけて。それだけが言いたかったの」
これで怜とギクシャクするのは嫌だなぁと思いつつ、自分の部屋へ戻ろうとした私の腕を怜が掴んだ。
「え…?」
そのまま引き寄せられ肩を抱かれるとスッポリ怜の胸に納まってしまった。
暖かい…。
その心地よさに浸るように目を閉じる。
やっぱりまだ酔ってんのかな…。
でも何だかすごく安心するの。
「おい…?おいっ!寝んなよっ」
怜の暖かさに一気に睡魔が襲ってきて、吸い込まれるように眠りに落ちていく私は遠くで怜の声を聞いた。