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目が覚めると私はベッドの上だった。

時計を見るともうお昼を過ぎていて、頭がどんより重い。

完全に二日酔いだぁ…。


あれ…?
私、いつ部屋に戻ったんだろ?

お風呂を出てから怜の部屋に行って…そしたら怜に抱き寄せら…れた…よね?

抱き寄せられた!?

思わず叫び声を上げそうになった口を慌てて手のひらで抑える。

ちょっ!ちょっと冷静になろ!

そっと手のひらを外して大きく深呼吸する。

怜にシャワーをかけられた事から考えても絶対怒ってるよね?

あの後、怜に謝りに行った時も私を見てくれなかった。

そんな怜が私を抱き寄せるなんてある訳ない。

酔ってたからヘンな夢見たんだ。
ちょっとは願望入ってるんだろうけど、あの怜がそんな事するはずない。

私なんて完全に幼児扱いだもん。

部屋に帰ったのだって自分で帰ったに違いない。

こんな記憶があやふやになるなら、もう飲まない方がいいな。

自分の行動に全く自信が持てないんだから。

顔を洗ってシャッキリしよう。
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