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自分ではした覚えがないのに感覚が覚えてる。

すごく幸せな気持ちになって、離れたくない。

怜が私の手首を離し、腰を抱く。

私は自由になった腕を怜の首に回し、密着した私達はさらに深くキスを交わした。



「は…ぁ…」

銀糸を引いて唇が離れ、ため息めいた声が洩れる。

まともに怜を見れずその胸に顔を伏せた。

「ちょっと来い」

腕を引っ張られリビングのソファーに投げ出される。

バスタオル一枚だからはだけないようにするのに必死だ。

「怜…?」

ソファーに座る私の両横に腕をついて囲われた私は不安げに怜を見上げた。

「倫」

「は…い…」

「ここを出ていくのと俺のオンナになるのとどっちがいい?」

「え?」
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