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「何だよ?」

「ここって…ラブホ代わりにしちゃいけなかったんじゃないの?」

「バーカ。ここに住んでんのは俺とお前だろ。俺達がスるのは全然いいの」

ヘンな理屈だなぁ…。

ま、いいか。

「あ」

今度は怜が変な声をあげる。

「何?」

「俺の前以外で、絶対酒飲むなよ」

しかめっ面の怜に首を傾げる。

「お前さぁ…酔うとスゲー無防備で…」

「で?」

「ちょっとエロい」

え!?

「そんな事ないもん!」

「じゃー、今から飲んでみるか?」

ニヤニヤする怜の頬をキュッとつねり耳に唇を寄せた。

「早くシないと風邪ひいちゃうよ…」



こうして怜と私は同居人+αという間柄になったのでした。
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