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「怜ーぁ。ちゅーしよー?」

「はいはい」

俺を覗き込む倫の唇に軽く唇を合わせる。

「そんなのヤダぁー」


不満を口にする倫に俺は何度目になるかわからないため息を気づかれないようにつく。

ソファーへと移動して飲み始めると、久しぶりに飲んだ倫は思いの外早くに酔ってしまった。

案の定、真面目な倫が豹変して、キスをねだるわ、俺にしなだれかかるわで俺の欲情を刺激する。

「お前、飲み過ぎじゃね?」

「ぜーんぜんっ!まだまだよぉ」

そう言いながらも俺の首に抱きついて頬にキスをする。

「ねー、怜。面白い事思いついちゃった」

二マッと笑う倫にあんまりいい予感もしなかったけど一応訊ねてみた。

「何?」

んふふっと含み笑いをした倫が口にした言葉に思わず仰け反ってしまう。

「お正月にお酒とくれば野球拳でしょ!」
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