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ヒッ!?
何、この笑顔ッ!


今、この空間には私と佐々木さんのみ。
しかも、私は自らここへ来ている。

もしや…この人、不埒な事でも考えてるんじゃ…?

すぐ横にはお誂え向きにソファーなんかもあったりする。

身体を固くする私に構わず佐々木さんはグッと私を引き寄せソファーへと………

「キャッ!?」

……座らせた。

何だぁ…びっくりさせないでよ!

「……あんたさえよかったらだけど…一緒に住まねー?」

えっ?

前に立つ佐々木さんは腕組みして私を見下ろしていた。

「む…無理ですよ…ッ。そんな…男の人と住むなんて…」

俯き加減でボソボソ呟く。

「正直なとこ、前に住んでたヤツが急に出ちまって家賃が苦しいんだよ。言っとくけど俺は幼児体型に興味ねーから」

幼児体型?
って私の事!?

そりゃ私はボンキュッボンではないけれど、幼児扱いされるほどクビレがない訳でもない…はず…。

唇をキュッと結んだ私を佐々木さんは面白そうに眺めている。
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